資産運用には夢・目標が必要です

「お金はあればあるほど幸せか」


という本質的な問いがあります。


お金は、唸るほどあっても、孤独で不安。


たくさんのお金を得て、個人的な快楽につぎこんでも、
決して満たされることがないという人もいます。



・お金とどう向き合うか


お金そのものは、ニュートラルな存在です。


使い方次第で、幸せにも不幸にもなります。


お金にも、幸せな設計がある、というのが私の意見です。


ところで、FPは、国家資格としての名称を
ファイナンシャル・プランニング技能士といいます。


おそらく、建築士や設計士のようなニュアンスで名付けられたのでしょう。


建築士が、ご家族の幸せを願って、家の設計をするのと一緒で、
FP技能士も、ご家族の幸せを願って、お金のプランを設計します。


設計にあたり、まずは、依頼者の夢・目標を伺うことになります。


なりたい自分や家族をイメージしてもらいながら、どのタイミングで
どんなふうにお金を使いたいかを考えてもらいます。


その上で、伺った内容をもとに、住宅ローン、保険、資産運用など、
金融上の手段を道具として位置づけ、プランを練ります。



・夢・目標とは


例えば、早期リタイアを目指す、というプランがあります。


会社勤めなら、不本意でも会社の意向に沿わざるをえないことはあるでしょう。


もし早期リタイアが実現すれば、そのしばりからは自由になれます。


お金にとらわれずに、ボランティア活動でもなんでも出来ます。


つまり、お金を「自由な時間」と交換するわけです。


お金がたくさんあれば、困っている人たちに寄付をする選択もあります。


あるいは、商品やサービスを直接選んで購入する形もあります。


例えば、被災地に寄付する代わりに、被災地が落ち着いたところで
その地域の商品やサービスを積極的に購入する選択です。


お金は、自分や家族のための他、できるだけ多くの人のために使うのが
幸せの道といえるのではないでしょうか。