投資は賭け事で悪いものという教え

「投資は賭け事で悪いもの」と、
固く信じている人は少なくありません。


投資には、通常、結果の保証がありませんので、
確かに賭け事の要素はあります。


ただ、本来、投資の意味は「経済活動に参加すること」です。


投資や消費の形でお金が使われなければ、経済は回りません。


投資の形で、経済活動に参加する人が増えることは、
経済の観点からは、好ましいことです。


もちろん、楽して簡単に儲かりたい、では困ります。


ビギナーズラックではあとが続きません。


そこで大事なのは、動機です。


賭け事としてではなく、真っ当な経済活動として、
投資を考えることが大切と思います。


その場合は、もちろん、金融経済の勉強が必須です。


感情をコントロールする技術や努力も必要です。


投資で成功し、かつ成功し続けている人は、
決して楽して簡単にお金を得ているわけではありません。


次に、投資を始める際に気にする人が多いのは、手数料です。


例えば、金融商品を取引するのであれば、証券会社や運用会社に
必ず手数料を支払います。


コストはなるべく抑えたい、


「とにかく安く」


確かに、その気持ちもわかります。


ですが、もう一歩先を読んでみてはいかがでしょう。


世の中の人全員が「とにかく安く」を大合唱すれば、
社会全体でみると、景気を悪化させることになります。


デフレスパイラルという悪循環です。


「とにかく安く」を追及することで、
自分たちで自分たちの首をしめているともいえるのです。


お金は、使ってはじめて、その価値が生まれます。


もっとも、金融機関が特別儲かるのは好ましくないと考える方は
いらっしゃるかもしれません。


その場合は、いろいろ調べて、ご自身が経営方針、運用方針に
納得できる金融サービスをなるべく利用するという選択はいかがでしょうか。