価値あるアドバイスは、無料では買えない

私が、FP事務所を立ち上げたのが
今から約5年前。。。


当時は、今よりももっと
有料のアドバイスに抵抗感のある方が
多かったように思います。


ですが、近頃は、リーマン・ショックなどを経て、
有料のアドバイスの重要性が、
再認識されつつあるように感じています。


確かに、商品のセールスとセットにして、
アドバイスを無料にするやり方もあり、
それはそれで、ひとつの経営スタイルですし、
もちろんセールス職も価値あるお仕事です。


ただ、セールスのお仕事は、売ってなんぼ、
の世界ですので、必然的に手数料を意識しながらの
アドバイスとなります。


つまり、セールス職は、商品そのものの魅力を伝え、
商品そのものの価値を売るお仕事なのだと思います。


その場合、アドバイスの部分は、原則無料となります。


相談者の側に立ってみれば、無料は嬉しい反面、
その商品が、本当に自分に合ったものなのか、
他にも適切な選択があるのではないか、
本当に今なのか、と不安な部分は残ります。


やはり、価値あるものは、無料では買えません。


もし価値あるアドバイスを求めるなら、
その部分にもお金を払う必要があります。


つまり、その専門家が、仮にその分野で
1万時間の経験を積んだのなら、
その1万時間をお金で買うという発想です。


例えば、1万円の相談料を節約する一方で、
知識や経験の不足から、何十万円も損をしている
ということもあります。


個人的には、目に見えない価値のある
専門家のアドバイスにお金を払う習慣が、
日本にもっと根づくことで、
駆け引きをする不安から解放され、
人と人との信頼関係を取り戻すきっかけになる
のではないかと考えています。


これは、事務所立ち上げ当時の私の思いでもあります。


それに、カタチのないものに価値を生みだせれば、
経済の成長にもつながりますし、デフレの解消や、
さらには、雇用の創出にもつながるかもしれません。


私は、良いことばかりだと思うのですが、
皆さんは、どう思われますでしょうか。