5年間で実証されたこと

私がAll Aboutプロファイル(当時)に登録したのが、
2007年の11月でした。


そこから長期分散投資の案内をはじめました。


長期分散投資は、公的な年金運用にも採り入れられている
信頼性のある考え方です。


個人の場合は、具体的には、投資信託を活用しますが、
あくまで長期の視点で、元本を損なわないようにリスクを管理
しながら、年平均5%超の資産運用を目指しましょう
というご案内をしてきました。


その後、2008年9月に100年に1度の金融危機といわれた
リーマンショックが起こりました。


この時、長期分散投資をあきらめてしまった方も少なくありませんでした。


ちなみに、その後も計画通りに進めた方の中には、結果として、
現時点で、年平均5%超の資産運用を実現できている方もいます。


私が、リアルにご相談を受けている皆さんも、
アベノミクスの上昇局面の前から、スタートしていた方は、
現時点で、全員がプラスの運用に転じています。


ただし、もちろん、価格変動を伴うものですから、
スタート時期や選択したファンド、リバランスのタイミングなど
によって、運用成績は、年平均利回りで1%〜10%程度まで、
かなりばらつきがあります。


投資信託は、当然ながら、ただ買うだけで誰もが同じ結果になる
わけではありません。


それから、インデックスファンドとアクティブファンドのどちらが
良かったかです。


インデックスファンドは、指数に連動させることを目指す商品で
分かり易さに特長があります。


一方、アクティブファンドは、指数を上回ることを目指す商品ですが、
コストの高さに難点があるといわれています。


もちろん、インデックスファンドも、アクティブファンドも
最近は、同様にプラスの成績が出ていることがほとんどですが、
パフォーマンスの差は、やはり気になるところです。


例えば、ここでは、具体名は挙げませんが、
資産運用相談を受けているFPの間では、割と知られていた、
ある日本株のアクティブファンドがあります。


仮にAファンドとしましょう。


このAファンドは、2012年の衆議院解散時(11月16日)
から翌年5月までに+130%超のパフォーマンスを挙げて、
さらに伝説をつくりました。


ちなみに、この間、日経平均株価は、+67%程度の上昇です。
衆院解散時9000円、翌年5月に15000円台を付ける)


もちろん、実際には、ピンポイントで、このAファンドを選べた人と、
選べなかった人がいます。


ただ、成績のよいアクティブファンドは事前に選べないとの意見は、
必ずしも正しくない結果になりました。


以上が、5年間で実証されたことです。


なお、証券投資においては、来年から税金面で優遇される
NISAという制度も始まります。


まだ資産運用に取り組まれていない方は、長期分散投資ついて、
一度、研究されてみるのもよいと思います。


また、すでに取り組まれている方は、先行してスタートして
いることのアドバンテージがあります。


これまでの経験を生かして、しっかりとリスクの管理を行いつつ、
さらなる高みを目指して、一緒に頑張りましょう。