賃金抑制がデフレを加速する

デフレが継続しているようです。


消費者物価指数(CPI)は、
高校の無償化の影響を受けたとはいえ
今年の4月まで14カ月連続マイナスとのこと。


背景としては、賃金抑制の影響が考えられます。


すなわち
賃金が下がるので、家計は節約志向になり
節約志向になるから、物価が下がる
物価が下がるので、企業は値下げ競争をし
また賃金を下げる
という完全な負の連鎖です。


例えば、最近も、居酒屋チェーン店が、
低価格競争の中で人件費を削っている
という記事をみかけました。


賃金抑制は長期でみても、よい影響はありません。


すなわち
賃金が下がるため、将来不安から
若い人は子供を生まなくなる
少子化が進み、消費も低迷し、税収も減る
一方で高齢化は進むので、社会保障費は増大する
そして税収が減り、社会保障費が増大すれば、
国債の増発が避けられなくなる
政府は、財政破たんを避けるため
増税や年金削減に踏み切らざるをえなくなる
という最悪のシナリオです。


これは、ある意味時代の流れで、
企業や個人の行動が、完全にそちらの方に向かって
しまっているので、国の政策で
くい止めるのは、難しいのかもしれません。


ですが、個人レベルの対策はとれます。


そこで、私が考えるくらしを守るための3つの対策を
あげたいと思います。


すなわち
1.賃金抑制があることを想定し
過大な住宅ローンは組まない

2.デフレ下で強みのある現預金は
一定水準キープする
(ただし、急激なインフレや円安には要注意)

3.大増税や年金削減に備え
お金を守りながら殖やす技術をきちんと身につける
という対策です。