年金の財源不足2.5兆円

報道によると、2011年度の予算編成で、
基礎年金の国庫負担割合を50%にするための財源2.5兆円を
確保できる目途が立っていないとのこと。


埋蔵金もほぼ枯渇してしまったそうです。


最近は、主要都市の地価に、底打ちの兆しもあり、
資産のデフレは、次第に収まりつつあるようですが、
何しろ、年金不安が払しょくされないため、
お金を貯め込む人が増えて、消費者物価や賃金の面での、
デフレ傾向は、まだ止まりそうもありません。


したがって、税収の自然増も期待薄です。


政府は、この前の選挙の時に、
消費税増税で年金の財源を確保しようとしましたが、
結果として、選挙で大敗してしまい、話が立ち消えとなったため
今は、八方ふさがりの様相です。


ちなみに、一般生活者として、理解しなければならない
ことは、政府は、年金を削減する(あるいは増税をする)か、
国債を増発するか、の二者択一を迫られているということです。


どちらの方向に舵をとるかは、今の段階では、分かりませんが、
いずれにしても、くらしを守るための備えが必要です。


もし年金削減の方向に舵をとった場合は、
年金の支給開始年齢の引き上げ、例えば、65歳→70歳など
が予想されますので、その分、自主的に老後資金の準備をして
おかなければなりません。


一方、もし、国債を増発する方向に舵をとった場合は、
金利が急上昇する可能性に注意しておかなければなりません。


円預金をたくさん持っている方は、金利が上がったら嬉しい
と思うかもしれませんが、その時点で、おそらくインフレ状態に
なっていますから、あらかじめ外貨や不動産などに交換しておく
必要があるかもしれません。


変動金利で住宅ローンを組んでいる方も要注意です。


今後の動きを見守りましょう。