グローバル化は、加速する

先日、ユニクロファーストリテイリングが、
2012年の新入社員採用のうち約8割を外国人にする
という記事を見かけました。


近頃は、円高などもあり、この会社に限らず、
自動車メーカーなど、海外進出を加速させている企業は多いので、
国内の産業空洞化が、雇用に与える影響などが心配です。


なにしろ、海外には、日本人の10分の1の賃金で、
進んで単純労働をやってくれる人たちが、ごまんといるので、
企業は、そこでコスト削減をしたがります。
グローバル化は、とどまる気配がありません。


例えば、ユニクロは、海外でコストを安く生産しても、
商品自体は、多くの人がほぼ満足できるものになっています。
(ただ、自分とまったく同じユニクロを着ている人に出会う
という気まずさもたまにはありますが...)


つまり、日本人は、10分の1の賃金の人たちと競争していくために、
その10倍の価値を提供しなければならなくなったわけです。


あと最近は、TPPの話もでていますね。


TPPとは、私も詳しくないのですが、要するに、
特定の国と自由貿易協定を結ぶことで、その加盟国と貿易をする際に
関税が撤廃されるスキームのようです。


個人的には、日本がこのスキームに参加すると
国内の農業が崩壊してしまうのではないか、と危惧しています。


グローバル化は、確かに安くて品質のよいものを買える
メリットもありますが、その分、一人勝ちが起こり、
淘汰されてしまう人が増えやすい状態になります。


くらしを守るという観点からも、これからの時代、
一人一人がグローバル化への対応策を見つけ出すことが
重要なポイントになるのではないか、と思っています。