物価上昇時代が近づいています

先月から消費税率が8%に上がり、
来年10月には、10%まで上がることが予定されています。


最近の報道によれば、今後適切な対策に取り組まないと、
2060年には、国の借金が8000兆円を超えてしまう
との試算を財務相の諮問機関が公表したそうです。


消費税10%に向け、8000兆円という数字を唐突にあげて、
大変だ、大変だ、とネットに書いてもらおうとする意図も
見え隠れしますが、個人の力では、どうにもなりません。


仮に来年、消費税が10%になれば、それも物価上昇に反映されます。


また、消費税だけでなく、最近は、円安や資源価格の高騰などでも、
物価上昇に拍車がかかっています。


私も今年1〜2月の自宅の電気・ガス料金を見て、驚きました。


もっとも、政府・日銀は、金融政策として、物価上昇を推進しています。


具体的な物価目標は、2年以内に2%の上昇と、昨年発表されました。


物価上昇とともに、所得も順調に増えてくれればよいのですが・・


・・・


さて、このような情勢をふまえて、家計防衛をどうするかです。


日常的な電気・ガスの節約努力などは、もちろん大切です。


エコ的な観点からも推奨されます。


ですが、本当に家計が苦しくなってから、対症療法的に節約努力をしても
ひっ迫した状態から抜け出すことは、なかなか難しいです。


一番大事なことは、「事前の計画」です。


例えば、楽観的な見通しを元にローンを組み、背伸びをした住宅を
購入しようとしていないでしょうか。。。


あるいは、働いて稼いだお金を、あればあるだけ使ってしまう、
といった生活をしていないでしょうか。。。


上記は、家計が苦しくなる可能性のある典型的パターンです。


もしも、ハッと気づいた方がいたら、冷静に客観的にご自身を
振り返ってみてください。


人生の中で、年収には、やはり波がありますから、
好調なこそ、気を引き締めて、貯蓄に励むといった対応が重要です。


もちろん、リスク許容度のある方は、資産運用も考えましょう。


物価上昇気味の中で、景気が好転しつつあると言われているのは、
おそらく、アベノミクスの株価上昇で潤った人たちの消費や
円安などで業績が好転した企業の設備投資などがけん引しているからです。


もしも、このまま物価上昇時代に入るとすれば、
物価上昇に強い資産運用を考えることも、ひとつの家計防衛です。