駆け込み需要とその後

昨日(3月31日)、地下鉄の駅の定期券売り場に
長蛇の列ができていました。


また、立ち寄ったスーパーでは、大きな買い物袋を
2つ下げている人などを見かけました。


4月以降、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減が
起こる可能性が高いですが、さてどうなるでしょうか。


もしも私がスーパーの経営者なら、
「春の3%値下げセール」を実施するかもしれません。


駆け込み需要は、おそらくマスコミ等の「宣伝効果」で、
わずかでも安い方がよいとの思いから
アクションが起きたものと推測します。


ある意味、その「宣伝効果」に便乗した手法です。


ちなみに消費税を還元します、のような表示は、禁止ですが、
消費税と関連させなければ、今のところ問題はないようです。


いわば、暗黙の了解ですね。


お店としても3%程度の値引きは、よほど薄利多売方式で
なければ、許容できることがほとんどです。


それより、商品が売れ続けることの方が、お店にとって重要です。


例えば、本体価格5000円の商品が売られているとします。


この5000円から3%値引きして、4850円を本体価格とします。


今回、消費税の還元はダメなので、「春の3%値下げセール」では、
あくまで本体価格から3%を値引きします。


その上で、本体価格4850円に1.08を掛けると、5238円になります。


一方、消費税増税前は、5000円に1.05を掛けた、5250円です。


つまり、「春の3%値下げセール」の方が、12円お得?になるわけですね。


深読みすれば、上記のような逆転現象もありえます。


ただし、「春の3%値下げセール」は、すぐに終わってしまい、
そのままインフレ時代に突入する可能性もあります。


もしそうなれば、わずかな節約では対処できなくなるかもしれません。


4月以降、実際にどんな現象が起こるかわかりませんが、
いろいろと想像力を働かせると、頭のトレーニングになります。