住宅ローン金利はいつ上昇するのか

為替は、一時1ドル=120円を突破しました。


円安により、食料品、文房具などの値上げも行われるようです。


物価だけでなく、給料も一緒に上がってくれないと本当に困る話です。


今後も円安傾向は続くとの見方は多いですが、
その次の心配は、長期金利がいつ上昇するのかです。


長期金利で代表的なのが、10年物国債金利です。
住宅ローン金利にも関係しています。


仮に長期金利が上昇すると、住宅ローンの固定金利から上昇し始めます。


変動金利で組んでいる方は、金利が低いうちに固定金利に見直すのも、
ひとつの選択です。


ただし、あくまで収入や資産の状況、ライフプランの全体を見ながら
総合的に検討することをおすすめします。


例えば、変動金利のまま、早めに元本の返済を進めるのもひとつの考え方です。


ではいつ金利が上昇するのかです。


現状は、市場に出てくる国債は、量的金融緩和のために、
日銀が大量に買ってくれるので、金利は上がりにくい状況です。


短期国債では、マイナス金利の状態も生じているようです。


日銀は、当面、ひたすら国債を買い続ける方針です。


ある意味、日銀は、日本政府の借金を買い支えているともいえます。


そして、日本政府は、海外から本当に財政再建をするつもりがあるのかと
疑念を持たれ始めており、格付会社による日本国債の格下げにもつながりました。


ちなみに日銀がひたすら国債を買い続けると、理屈の上ではインフレになります。
たびたびブログにも書いてきた話です。


具体的に2%(前年比)というインフレ目標も公表されています。


インフレが進み過ぎて、これ以上の物価上昇は、勘弁してほしいとの
国民の声が大きくなったところで、景気がわるくても、
日銀は、国債の大量買入れを止めざるを得なくなるかもしれません。


デフレ脱却は、計画通り達成しましたということで。


長期金利が上昇するとすれば、個人的はこのタイミングかと思います。


いったん金利が上昇し始めれば、急速に進む可能性が高いです。


日本政府は今、約1000兆円の借金を抱えています。


例え年1%程度でも金利が上昇すれば、相当重い負担です。


その後、さらなる増税や年金削減もありえます。


アベノミクスは、株価上昇などで景気を良くする効果は確かにありますが、
上のように綱渡りの面もあります。


家計防衛のための「お金のプラン」をぜひ真剣に考えてみてください。