明治時代にもデフレがあった

先月のブログで、インフレの歴史の話を書きました。


その後、お金の歴史をもっと深く知りたいと思い、
書籍やインターネットで、
幕末から明治期のお金の歴史を調べてみました。


まず、江戸時代の通貨です。


江戸時代は、大判、小判の時代。
両・分・朱といった単位が用いられていました。


江戸時代も、藩札が流通していたようですが、
本格的に紙幣が流通しはじめたのは、明治維新の頃からのようです。


明治初期は、藩札、政府紙幣国立銀行券など、
様々な紙幣が流通していましたが、
金貨や銀貨との交換が保証されていない紙幣や
偽札も出回り、インフレに悩まされていたようです。


そして、明治15年に、ようやく日本銀行が設立され、
松方正義という大蔵卿により、紙幣を日本銀行券に統一する
デフレ政策がとられます。


このデフレ政策(松方デフレ)では、一転して、お米の値段は下がり、
農村は、困窮してしまいました。


デフレは、お金を持っている人たちにとっては、嬉しいことですが、
働く人々にとっては、苦しいことです。


このときは、増税もセットでした。


現金収入の半減や借金苦など、貧しさから秩父、秋田などで、
激しい暴動が起こったそうです。


このあと、日本は、日清・日露戦争へと突入していきます。


そして、お米の値段は、上昇していきます...


皆さんの判断の参考になるよう、
少しずつお金の歴史も調べていこうと思っています。