新年コラム〜日本の景気が良くなるために

年が改まりまして、2012年となりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


昨年は、東日本大震災、欧州債務危機など、
明るい話題が少なかったのですが、
せめて今年のお正月くらいは、明るい話題をと思いつつ
「日本の景気が良くなるために」というタイトルが浮かびました。


日本の景気が良くなるために必要なことは、
ひとことで言うと、個人の消費や投資が増えることです。


例えば、「国内外の優良資産(株式、不動産など)に
新たに投資をする人が増える」という流れが出てくるとよい兆候です。


こう書くと、日本では、そんなリスクは採りたくない、
と思われてしまうことが多いのですが、
変化が起こらなければ、閉塞感を打ち破れないのも事実です。


ちなみに、今の日本の不景気の大きな要因は、
円高→デフレ→円高→デフレの悪循環に陥っていることです。


仮に1ドル=120円が、80円まで下がったとすると、
国際競争力の面から、年収600万円の人が、年収400万円まで
下げられてしまっても不思議ではないという理屈です。


ユーロについては、年末にとうとう100円を割ってしまいました。


このまま円高が続くと、賃金カットや就職難、失業の問題が拡大しかねません。


そこでもし、個人金融資産1470兆円を持つお金持ちの日本人が、
今の円高局面をチャンスと捉えて、
例えば、50兆円くらいを海外投資に振り向ければ、
まず、円高を押し返す力になります。


そして、その投資が、海外の景気も良くしますし、
もちろん、投資が成功すれば、日本にも利益が還元されます。


円安に戻れば、為替差益も取れます。


将来不安からますます現預金に向かう傾向にありますが、
私は、あきらめずに、願っていこうと思います。