金融危機に備えましょう

いきなりですが、国の借金が、あと100兆円増えそうです。


2011年度末は、985兆円3586億円


2012年度末は、1085兆円5072億円になる見込みとのこと。


円高対策で為替介入のための資金枠を増やすことも拡大の一因です。


そして、国の借金を買い支えているのが、主には、家計の金融資産です。


日銀の資金循環統計によれば、2011年9月末時点で、
家計の金融資産は、1471兆円。


ただし、家計の負債が、354兆円あるので、
家計の純金融資産という意味では、1117兆円ということになります。


1085兆円に対して、1117兆円です。


このペースでいくと、2013年度末あたりまでには、
家計の純金融資産だけでは、買い支えきれなくなるラインを超えそうです。


国の借金返済のため、いわゆる国の埋蔵金が劇的に発掘される、
といったシナリオも絶対にないとはいえませんが、いずれにせよ、
今年、来年、再来年あたりは、心して、万一に備えておく必要がありそうです。


この手の話は、どうもオカルト的に思われてしまいがちですが、
最近は、新聞紙上等でも、日本国債の急落(金利急上昇)のリスクは、指摘されています。


大震災の時と同様、研究者の意見には、真摯に耳を傾けておいた方がよいと思います。


なお、イザという時に、どう考えて、どう対処すべきかは、
個別の状況やお考えにもよるので、すぐに相談できるように、
信頼のとれるFPさんを事前に探しておかれるのもよいでしょう。


金融危機が起きてから、FPを探して、面接して、勉強して、という流れでは、
間に合わないかもしれません。


実際にどんな展開があるのかは、正確な予測が難しいですが、
少なくとも、国の債務危機は、ある朝、目覚めたらすっきりと解決しているかも
という問題ではありません。


いつかは直面せざるをえない問題です。


であるならば、私は、むしろ、前向きな気持ちで、
しっかりと準備をしておいた方がよいと思っています。