家計が苦しくなる要因3つ

FPとして日々ご相談を受けていて気付いた、
家計が苦しくなる要因3つです。


1.住宅ローン


ご結婚され、家族が増えれば、住宅ローンを組んで、
マイホームを購入するのは、自然な流れです。


ただし、いきおいだけで買ってしまうと、家計が苦しくなることがあります。


例えば、共働きの年収で、問題なく返済できると見込んでいたのが、
お子さんが生まれるなどして、妻が退職し、途端に家計が苦しくなるといったパターン。


あるいは、勤務先の経営不振や、自己都合による転職など、
購入時から想定外の変化があり、収入が減り苦しくなるパターンもあります。


ここから学べることは、現在の世帯年収だけで、決めないということでしょうね。


月々の返済額と、現在の家賃を比較してどうかではなく、
長期の視点で、余裕を持った計画が大事です。


住宅ローンを組み、家を買うことは、ある意味、レバレッジ(てこの原理)を使った
資産運用と同じです。


万一、返済が困難になれば、家計破たんにもつながりかねないという意味では、
投資信託等による運用よりもリスクの高い選択かもしれません。


リスクを軽減するためにも、住宅ローンはより慎重に検討しましょう。



2.車


車がないと生活できない地域にお住まいの方は、削れない項目ですが、
その分、住居費は、抑えられていることが多いと思います。


一方、交通便利な都会に暮らす方は、住居費は必然的に大きくなりがちです。


さらに、車を持つと、家計が苦しくなる傾向です。


都会であれば、例えば、レンタカーやカーシェアリングなども利用しやすく、
それで事足りる場合もあります。


将来必要となるお金をシミュレーションして、無理をしていないか
きちんと把握することが大切です。


車をやめることで、貯蓄や投資に回すお金を捻出できたりします。


万一、老後に貯蓄が底をついてしまった時に、あの時マイカーを手放していれば。。
と後悔するのは嫌ですよね。


今からの対策が大事です。



3.教育費


小中学校から私立に行かせる場合は、特に、資金計画をしっかりと考える必要があります。


授業料だけでなく、交通費、塾、習い事、交際費など、いろいろと出費は増えます。


私立と公立の教育費は、データではざっくりと年100万円くらい私立が大きくなります。


例えば、お子さん二人を小学校から私立に行かせると、その差は、総額で1千万円を超えます。


家計が苦しくなって、公立に転校させるという事態は避けなければなりませんので、
あくまでご家族で決めることですが、しっかりとシミュレーションして、
背伸びしていないか、真剣に考えみてください。



もちろん、上記以外にも家計が苦しくなる要因はあります。


上記は、すぐに思い付いた3つです。


特に、年収が高いのに、なぜかお金が貯まらないというご家庭は、
上記のどこかで使い過ぎていないでしょうか。


貯めるべき時に、貯まらなかったお金に、20年、30年の運用率を加味すると、
その差はかなりのものです。


お金を使っても、頑張ればなんとかなるという意見もありますが、
サラリーマンの場合、「根性論」だけでは何ともならないこともあります。


そこで必要になるのが、「お金の計画」です。


きちんと「お金の計画」を立てることで、
必要以上に生活レベルを落とさず、かつ家計が苦しくなることを予防できます。


ファイナンシャル・プランナーは、その名の通り、
「お金の計画」をサポートする専門家です。


一度ご相談のうえ、あなたの家計を見直してみてはいかがでしょうか。